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日本帰国で思ったこと

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こんにちは!

 

2週間の日本滞在も終了し、アメリカに戻ってまいりました。風邪をひいて寝込んでいたため、一度温泉に行った以外は特に観光などはしませんでした💦

 

たとえ風邪をひいていなくても、寒さと雪でひきこもっていたことでしょう💦

 

しかし、夫の家族と一緒に過ごしたり、美味しいものをいただりと、有意義な時間もありました。

 

今日は、日本で過ごしてみて感じたことをまとめてみたいと思います。

 

 

 緩む緊張感

 

日本に降り立つたび、極端に言えば、ロサンゼルス空港でANAの飛行機に乗り込んだとたん、張りつめていた何かが緩むのを感じます。

 

海外生活もうすぐ20年になりますが、それは渡米したばかりの頃も、今も変わりません。

 

もちろん、生活の基盤(家)はアメリカなのですが、やはり日本へ帰還したときの安堵感は半端ないです。

 

この気持ちは、自国への信頼ゆえなのか、日本が安全な国だからなのかは定かではないですが・・・。おそらくその両方+帰属意識(マジョリティーである安心感)なんだと思います。

 

羽田空港で自国のパスポートを手に入国審査を受ける際も、ちょっとした優越感があります。この国は絶対に自分を受け入れてくれるという自信からくる優越感なのでしょう。

 

今回は、顔認証システムなるものが導入されていて、パスポートを目の前の機械に置くだけで、「ピッ、ピッ、ピー」と数秒で終了。審査官の前は素通りです。

 

外国人枠に並んで時間を費やしている夫を横目に、あまりのあっけなさに唖然としました。

 

 

入国時は外国人に冷たい⁉

 

入国審査で思いだしましたが、以前、少しだけ悲しい思いをしました。

 

アメリカでは入国の際に、家族全員一緒に審査官の前に立ちます。例えば、夫がアメリカ人で妻が外国人の場合でも、アメリカ市民の列に並び、同時に審査を受けるのが普通です。

 

それに慣れていたせいか、はじめて夫と日本へ帰ったときに、日本人枠に並び、順番が来ると一緒に審査官のもとへ行きました。

 

しかし、審査官は、アメリカのパスポートを差し出した夫に、外国人枠に並びなおすように指示したのです。

 

ショックでした!

 

アメリカ国籍を取得したものの、彼は日本生まれの日本育ちだし、今も日本国籍の私と家族なのに・・・と、差別を受けたかのような悔しさを覚えました。

 

その後、日本では、夫婦共同名義の銀行口座も作れないと知り、文化的なものなんだと受け入れました。

 

 

スマート・トイレット

 

多くの外国人と同じように、私も日本のトイレ状況にはいつも驚きます。

 

アメリカ暮らしに慣れたころ(おそらく2000年代前半)帰国した際は、「音姫」などのトイレ用擬音装置におののきました。以前から、存在は知っていたものの、個室に羞恥心を持ち込まない生活に慣れてしまうと、音姫を使うほうがなんだかこっぱずかしい気がしてしまいました。

 

数年前帰国した際は、駅の公衆トイレがきれいになっていることに驚きました。私が東京に住んでいたころは、公衆トイレは汚い、臭い、トイレットペーパーがない=使いたくない場所だったのに、いつのまにか明るくピカピカの場所に変身しているではないですか!

 

そして今回、自動でふたが開いたり、座ると自動で音が出たり、立ち上がると自動で水が流れたりする機能に震えました・・・。

 

空港やデパートによっては、壁一面を埋め尽くすコントローラーやら、除菌スプレーやら、便座シートやら、フラッシュボタン(押す用&かざす用)やら・・・床にはお着換え用のボードまであったりします。

 

きっと、今に始まったことではなく、前々からあるんでしょうが、どんなに古い雑居ビルでもウォシュレットは基本装備、どのお宅も自動機能付きのトイレだったんですよ!脱臭、節電などなど・・・これ、現代の日本では普通なんでしょうか?

 

スマート・トイレットに頼りきっていたら、できることもできなくなりそう・・・と不安を募らせながらも、暖かい便座にありがたく座っておりました💦

 

 

遅延フライトでもストレスゼロ

 

実は今回、ロサンゼルスから羽田へのフライトが遅延しました。滑走路に向かう途中に、ほかの飛行機がなんらかの理由で立ち往生していたようで、1時間ほど離陸できませんでした。

 

当然ながら、到着が1時間遅れることになり、羽田から札幌行きに乗る予定だった私たちは、フライト中「予定の便には乗れないかもしれないね。その場合どうなるかあとでCAさんに聞いてみようか」なんて、呑気に話していました。

 

すると、CAさんがやってきて「○○様、ご予約の札幌便への乗り継ぎが時間的に厳しいことが予想されますので、念のため後発の便を2席確保しております。羽田に到着次第、地上係員がご案内いたしますが、万が一の場合は後発便に変更していただいてもよろしいでしょうか?」とのこと。

 

「私たちがどこ行くかバレてんだね。っていうか、すごいサービス良くない?」と、それでもどこか他人事な私たち・・・。

 

結局、予定の便には間に合わなかったのですが、地上係員が各所に逐一報告したり、私たちに付き添ってくれたおかげで、なんのストレスも感じないまま、後発便で札幌へ飛ぶことができました。

 

これが日系以外の航空会社だったら、どうだったんでしょう?

 

少なくても、自己申告しなければ、代替案は得られなかった気がします。

 

 

先回りのサービス

 

海外では、かなり思いきった(終わってる)ことができるのですが、なぜか日本に帰ると忘れかけていた羞恥心がよみがえってきます。

 

たとえば、身だしなみのレベルも日本と海外では雲泥の差があります。

 

頭のてっぺんからつま先まで、ピカピカの日本人女性を見ると、ちょっと・・・いやかなり恥ずかしくなります。

 

そして、羞恥心を先回りしてカバーしてくれるサービスがあることを知りました。

 

コンビニで女性ならではの日用品を購入したときのことです。レジを打っていたのが若い男性だったので、一瞬はっとしましたが、ま、アメリカでもよくあることなので、それ以上は何も思いませんでした。

 

するとその方は、その商品を紙袋で包んでから、ほかの商品と一緒にレジ袋に入れてくれたのです!

 

これって、持って帰るときに、ほかの人の目につかないようにしてくれたんですよね⁉

 

こういう繊細なサービスって、日本ならではだと思いました。同時に、「過剰包装だし、もったいない」と感じる自分がいたことも否定できません。

 

 

ワイドショーでの細かい分析

 

風邪をひいたこともあり、家でおとなしくしている時間が長かったため、日本のテレビもたくさん観ました。

 

午前中から午後にかけて、つまり一日中、ワイドショーをやっているチャンネルがほとんど。すごい長い時間、同じネタを深掘り・・・その細かな分析は日本独特だと感じました。

 

海外だったら、「そんなのどうでもええわ!」と一蹴されそうな話題も、ボードやフリプを駆使して、徹底解説&分析・・・どこかの男性グループメンバーのDVとか女性問題とか・・・ね。

  

コメンテーターも結構ボロクソ言いますよね。それがウケるのかもしれないけれど、ネガティブ思想を煽っている感じがして好感は持てませんでした。

 

吉田沙保里さんの引退会見も観ましたが、いいものはこれでもかっていうくらい褒めちぎる・・・その振り幅が極端でちょっと怖かったです。

 

と、言いつつ、1日中でも見続けてしまうワイドショー。しまいにはテレビに話しかけたりして・・・危険です💦

 

 

アメリカに戻った途端に戦闘態勢

 

日本のサービスは確かに素晴らしい!かゆいところに手が届く、こちらがストレスを感じる前に先回りしてくれるのは有り難いです。

 

しかし、そこまでやらなくても・・・と思うこともたくさんあります。

 

いろいろやって当たり前になってしまうと、客としてのストレスはゼロでも、サービスを提供する側のストレスは増大するんじゃないかと心配してしまいます。

 

期待値が上がるとちょっとやそっとじゃ満足できなくなりそうだし、結果、モンスターカスタマーが生まれたりして・・・ここらで、あえてやらないマイナスのサービスを考えはじめてみてはどうでしょう?

 

そうそう、ロサンゼルスに到着して飛行機を降りた途端、戦闘態勢に戻った自分を認識しました。

 

どこから敵が迫ってくるかわかりませんからね💦

 

自分の身は自分で守らねば・・・💦💦

  

おちおちしてられません・・・💦💦💦

 

そう思うと、やっぱり日本がいいな〜〜〜

 

 

(追記)

日本で緩み、アメリカで戦闘態勢なのは、今の私にとっては、日本は夢の世界で、アメリカは現実だからなのかなとも思いました。

 

もし、日本に住んでいて、日本で働いていたら、アメリカに来て、「あ〜〜、羽伸ばそう〜〜」と緩んでいたかもしれません・・・。安全面に不安は残りますが・・・。