【アメリカ永住権】通称グリーンカードのハナシ
こんにちは!
強いアメリカも陰りが見え、中国やインド、アジアの国々が台頭する中、みなさんがどれだけアメリカという国に興味があるかは疑問ですが、今日は永住権(通称グリーンカード)について書きたいと思います。
一昔、ふた昔前は、アメリカの永住権が欲しくてギラギラしている日本人がたくさんいました。今でも、政治情勢や経済的に恵まれない国から、より良い生活を求めてアメリカで働きたい、グリーンカードが欲しいという人がやってきます。
アメリカ永住権(グリーンカード)とは
永住権保持者は、半永久的にアメリカ国内に住み、自由に経済活動することができます。一部の政府機関に勤務できないことや選挙権がないことなどを除けば、ほぼアメリカ市民と同じ権利を得られます。
永住権取得するには
アメリカ市民権を持つ家族がいるか、雇用主がスポンサーとなることが条件となります。
家族を通して永住権を申請する場合、続柄により優先順位があり、一親等である配偶者、親、21歳以下の子(未婚)、養子縁組の子が第一優先となります。
永住権取得にかかる時間
私の妹はアメリカ人と結婚し、グリーンカードを取得、その後アメリカ市民となり、両親の永住権を申請・取得しました。
私の夫は、雇用主にスポンサーとなってもらい、永住権を取得、数年後帰化し、私自身はアメリカ市民である夫との婚姻で、永住権を取得しました。
婚姻など一親等の家族を通して申請する場合、グリーンカードを受け取るまで3~6か月、雇用主がスポンサーの場合、3~5年と言われますが、年々、審査が厳しくなっているとも聞きます。
アメリカンドリームも偽装結婚も存在する
ほかにも『移民多様化ビザ抽選プログラム』で、グリーンカードを取得する人もいます。アメリカへの移民率が低い国の人を対象に年間5万件の永住権を抽選により授与するもので、いかにもアメリカらしい制度です。
通称ロタリー(Lottery =宝くじ)。「こんな夢のような話あるの???」と思っていましたが、これまでロタリーに当選した人、3、4人に会ったことがあります!
一方で、永住権のための偽装結婚も存在します・・・。大きな声では言えませんが、こちらも該当者数名を知っています。
さらに隣国メキシコからは命懸けで国境を越えてくる人が後を絶ちません。それほど、この国にはアメリカンドリーム的な魅力があるのでしょう。
永住権放棄か、アメリカ市民になるか?
永住権もいいことばかりではありません。もちろん、権利にはもれなく義務がついてきます。当然、アメリカで納税義務がありますし、1年のうち半年はアメリカに居住しなければなりません。もし、1年以上アメリカ国外に出てしまうと、永住権放棄とみなされます。
ここで問題発生です!ポルトガル移住を計画している私はどうしたらよいでしょうか?
グリーンカードがあれば、ESTAが不要。両親と妹家族が住んでいるので、これからもアメリカを訪れる機会は少なくないと考えられます。しかし、グリーンカードを保持するために、ポルトガル移住後1年の半分以上をアメリカで過ごすのは現実的ではありません。
いっそのことアメリカ市民になることも考えました。そうすれば、何年アメリカを離れようといつでも帰ってこれます。しかし、日本国籍を失うというリスクがともないます。いつかは日本へ帰りたいので、それは困る・・・。それに、これから去ろうしている国の市民権を取得するのもおかしな話です。
再入国許可証でとりあえずの猶予期間を
私のグリーンカードの有効期限は2020年4月。その半年前から更新手続きができるのですが、予定通り今年7月までにポルトガルに引っ越し、そのまま放置すれば、失効してしまいます。
ポルトガルに住むと決めたのだから、潔く永住権を放棄するのもいいかもしれません。しかし、せっかく手に入れたのにと勿体無く、アメリアが遠い国になりそうで踏み切れずにいます。
そこで、来年4月までに一度アメリカに戻り、グリーンカードの更新と再入国許可証(Re-Entry Permit)の申請をすることにしました。再入国許可証を申請すれば、最大2年間国外に転出でき、グリーンカードを失わずに済みます。
夢見て移住するポルトガルですが、安定した暮らしができるかは行ってみなければわからない・・・。夫が失業したり、家族の事情だったり、やっぱりアメリカじゃなきゃ嫌だと、戻ってくる可能性もゼロではありません。そうなった場合、私の永住権が失効していると面倒です。
2年の猶予があれば、その先もポルトガルでやっていけるのか判断できるはず・・・。グリーンカードの更新には540ドル(10年ごと)、再入国許可証には660ドル(2年ごと)かかり、手続きはアメリカ国内でしかできず、最低1か月を要します。経済的、時間的負担を考慮して、一回のみの特別措置(保険)にするつもりです。
もし、永住権を失うことになっても、そのときはその時! 夫がアメリカ人なので、本気で戻ろうとなったら、また永住権を取ればいい。いざとなったら、泣きながら日本へ帰るだけです!