【ロサンゼルス】ポリスのハナシ~警察官は命懸け
こんにちは!
今日は、アメリカの警察官について書きたいと思います。
消防士や救急隊員もそうですが、公共サービスに従事するのは、精神的、肉体的苦労が尋常じゃないと想像します。
少し話はそれますが、アメリカ空軍で厳しい訓練と上下関係を経験した義弟は、民間企業で働いたとき、礼儀正しい上司や穏やかな職場環境に「こんなにも世界が違うのか!」と驚きを隠せなかったそうです。
命の危険と隣り合わせの仕事とは、それほど厳しいものなのでしょう。
警察官の夫を持つ妻の苦悩
30代になってから警察官になった友人がいます。
20代の間はまったく違うキャリア。ある日、「ポリスになりたい」と打ち明けられた奥さんは、心中穏やかではなかったと言います。
危険な仕事だし、反対したいけれど・・・思い悩んだ末、夫の夢をサポートすることに決めたそう。
その話を聞いたとき、私には絶対無理だ、と思いました。
ロサンゼルス界隈では、凶悪犯罪が日常茶飯事。銃の撃ち合いで、命を落とす警察官もいます。さらに、警察官による人種差別や残虐行為(Police Brutality)ばかりが注目され、世間の風当たりも強い・・・。
そんな報われない仕事に就きたいと夫が言い出したら・・・私は、とてもじゃないけど応援できない!
それを知ってか、うちの夫も「彼女はよくできた奥さんだ・・・」と複雑な表情をしていました。
警察官のよろこびとは・・・
30代という遅いスタートと高学歴がハンデとなったものの、採用試験に合格し、無事ポリスアカデミーを修了。
念願の警察官になった彼がこんなことを言っていました。
「パトロールをしていると、99%同じような人たちを毎日相手にしなければならない。騒音を出す人、薬物中毒の人、喧嘩する人、軽犯罪に及ぶ人・・・。でも、たまに残りの1%、善良な市民に道を聞かれたりして、ありがとうって言われる瞬間が最高のよろこびなんだ」って。
また、「検挙した奴らが俺に仕返しにきても平気だけど、家族に手を出されるのだけは怖い・・・。だから、あえて離れた町の警察を選んだんだ」とも。
誰かがやらなきゃいけないけど、そこまでしてしたい仕事なのかな・・・って思ってしまいました。
あ、でも、退職後の年金(Pension)はすごくいいみたいです。
汚職事件に巻き込まれた!?
つい先日、彼が免職されたと聞きました。
上層部に睨まれたのか、汚職事件に巻き込まれたのか、何人もの警察官が同時に免職されたとのこと。事実無根を訴えているそうですが、今のところ覆ることはなく、そのため、この先、他の町の警察にも勤めることはできないそう。
名誉を傷つけられた本人や奥さんの気持ちを思うと、胸が苦しい・・・。
なんかもう、権力って恐ろしい・・・。
でも、ポジティブに考えれば、命を落とさず退官できた!
家族にとってはそれがかけがえのないしあわせのはず!
これからは穏やかな生活が送れるよう祈っています・・・。