リアル旅 妄想旅

海外移住、海外生活、旅行、食、文化、人生について書いてます💧

アメリカ生活で磨いたサバイバルスキル

仲間

こんにちは!

 

昨日、一昨日と投稿をお休みしました。ブログの方向性を考えていたからです。もっとテーマを絞ったほうがいいんじゃないか・・・。やるからには、読んでくれる人の時間を無駄にしたくない・・・。一定のクオリティーは保ちたい・・・。

 

よくよく考えると、そんな価値観は千差万別で、私ごときが一人で判断することではない・・・。私は、私に正直に、書けることを書こうと思い直しました。

 

アメリカは今日、プレジデントデーという祝日。仕事が休みなので、朝ごはんのヨーグルトとブルーベリーをいただきながら、先日会った昔の仕事仲間たちのことを思い出しています。

 

私は、10年以上前、ロサンゼルス界隈に住む日本人向けの雑誌をつくる仕事をしていました。アメリカの大学を卒業して初めて就いた職です。

 

担当は編集。編集といっても小さい会社でしたので、取材に行き、記事を書き、写真も撮り、編集し、編集長やほかの編集部員の意見を聴きながら、校正してもらう。さらに、雑誌の配達もしてました。

 

さまざまなイベントにも携わりました。文化的なものから、商業的なものまで。ときには、ステージディレクターみたいなこともさせてもらいました。 

 

先日、一緒に働いていた仲間に会ってポルトガル移住の報告をしたのです。

 

私は彼らに会うと、尊敬の念を抱くと同時に、コンプレックスに苛まれます。みんなあの頃と同じように自分の道をまっすぐ歩いている・・・。私だけが、フラフラ寄り道しては、どこへもたどり着けていない・・・。そんな気がするのです。

 

フォトグラファー兼編集部員だった彼は、ロサンゼルスを代表するカメラマンとして活躍しています。ウェディングからセレブの撮影まで守備範囲が広いし、人柄ゆえか、彼の写真の中ではみんないい顔してる・・・。編集もしていたので、臨機応変に取材したり、記事を書けるのも強みです。

 

制作を担当していた彼女は、今もグラフィックデザイナーとしてフリーで活躍しています。ロゴ制作を通してアメリカ以外の国にも活動の範囲を広げているとのこと。デザインって、もう自分との闘いみたいなところがあって、どこまでやってもキリがない。そんな分野で、何百万人といる世界中のデザイナーとしのぎを削っているなんて・・・凄いです。

 

営業でみんなのリーダー的存在だった彼とは、6、7年ぶりに会いました。あの頃を振り返ると、営業という立場ゆえ、「好きなように記事を作りたい」という編集や、「締め切り守ってよ」という制作と丁々発止の毎日で大変だったと思います。そんな彼は、一流企業の支店長さんになってました! 出世頭です!

 

ほかにも、ライターの道を極めている編集部の先輩や、美声と愛されるキャラクターでMCやナレーション・ヴォイスオーバー業で活躍している仲間もいます。

 

私はといえば、書くことを辞め、楽に稼げる一般企業に就職・・・。今の仕事にもそれなりにやりがいは感じるけれど、好きな道から遠ざかってしまった負い目があります。そんな私にとって、生き生きと仕事している彼らの姿は眩しいかぎりです。

 

あの頃、辛かったことも多いはずなのに、思い出されるのは、高校の文化祭のようにわいわいと楽しかったことばかり。

 

経済的にも楽ではなくて、仕事に追われて自由な時間も少なかったけど、個性的でいつも一生懸命な彼らと切磋琢磨したことが私の人生を豊かにしてくれたことは間違いありません。

 

支店長の彼がこんなこと言ってました。

 

「俺らは、マジ凄いんだぜ。自力でグリーンカード取って、こうして何年もアメリカで生きてるだろ。まじでサバイバルスキル高いんだって!」

 

確かに、みんな何かしらギリギリの状況を乗り越えて、今があるんですよね。諦めなかったから、今ここにいる。「お前だってそうなんだから、自信持て」と言ってもらったように感じました。

 

期せずして、ポルトガルで自分の生業を探さなくてはならなくなった。彼のいうサバイバルスキルを駆使して、なんとかするしかない!

 

溺れまいと必死にバタバタしてたら、気がついた人が浮き輪を投げてくれた、いつの間にか岸に辿り着いていた・・・。今までだって、そうだったんだから、これからもきっとそうでしょう。

 

この楽観性も大きなサバイバルスキルのひとつなのかもしれません・・・。