【アメリカ】私が体験した交通事故のハナシ
こんにちは!
LAの道路・運転事情つながりで、今日は『私が実際に遭った交通事故』のハナシです。
それまでも、「ガリ」や「コツン」、「バン!」くらいのハプニングは経験していたのですが、2010年の事故はかなりのダメージでした。
当時、オレンジカウンティー(OC)に住んで、フリーランスでライターの仕事をしており、マイカーで移動することが多い時期でした。
『ミッションインポッシブル2』の世界
ある日、運転中に信号待ちをしていたときのことです。
OCの閑静な住宅街近く、さほど交通量がない通りで、交差点にいる車は私と反対車線に数台だけでした。
青になったので、ブレーキから足をはずし、アクセルペダルを踏もうとした瞬間・・・
すごい爆音が!!!
同時に助手席に置いていた荷物が一気に吹っ飛びました。
そこからはスローモーション・・・。外の景色が回転しています・・・。
「あ、これ・・・トム・クルーズの映画で見たやつだ・・・なんだっけあの映画・・・そうそう『ミッションインポッシブル2』!」
そんなことが頭をよぎりながら、何の抵抗もできず、身を任せるしかありませんでした。
気分はトム・クルーズ。1:00からのシーンをご覧ください(↓)
Mission: Impossible II - Trailer
あっという間に救急車両が到着!
私は一番歩道側のレーンで信号待ちをしていたのですが、気がつくと中央分離帯にタイヤがぶつかり止まっていました。
逆の方を向いていたので、スライドしながら半回転したんだと思います。
「まじですかーーー!!!」
こころの中で叫びながら、携帯電話を探しましたが、カバンの中身が散り散りになっており、どこにあるかわかりません。
「もう、知らん!!!」とふてくされていると・・・
あっという間に、パトカー、消防車、救急車が到着!
今、思うと、さすがOCです。暇なのか仕事が早い!
お巡りさんと無理問答・・・
駆けつけたお巡りさん(Policeman)が車内で放心状態の私に話しかけてきました。
「大丈夫?名前は?今どこにいるかわかる?どこか痛いところない?」
「っていうか、私の携帯どっかに吹っ飛ばされたんですけど、探してくれます?」
私はかなり悪態をついていた気がします。
「だから、名前は?この状況理解できる?今どこかわかる?」
しぶしぶ質問に答えると、「救急車で病院行くかい?」と聞かれ、
「っていうか、ここから出してください。ドアが開かないんですけど・・・💦」と、またもや質問に答えない私・・・。
「ああ、ドアが歪んじゃってるね、助手席のドアから出られる?」
やっと車内から脱出、後部座席の足元から携帯を発見しました。
酔っ払いか、薬物中毒者かと思いきや・・・
幸い、身体は普通に動きました。ただ、両スネを打ちつけたようで大きなアザが・・・。
その後も「なんで、私がこんな目に遭わなきゃいけないの・・・」とぶつくさ・・・自分の身に起きたことを受け入れるまで時間がかかりました。
信号待ちしていた、しかもたった一台しかいない車に突っ込んでくるヤカラは、きっと酔っ払いか、薬物中毒者に違いないと思いました。
私に突っ込んだのは、バンのような大きな車・・・。私の車は小さなハッチバック。
運転していたと思われる女性が泣きながら「I feel bad for you(気の毒に思うわ)」と言ってきました。「はぁ?こんなときも謝罪しないのか、アメリカ人!こっちが泣きたいよ!」と心の中で言い返していると・・・
お巡りさんが「くしゃみが止まらなかったんだって」と一言。
えーーーー!?そんなことってあります?
いくらくしゃみが止まらなかったからって、3つか、4つあるレーンに一台しか止まってない車にあえて突っ込むって・・・前方に車のいないレーンを走っててくれたら何も起きなかったってことですよね!?
もう、意味不明です・・・。
犠牲になってくれた愛車と突然のお別れ・・・
衝突の瞬間、不思議と大きな衝撃は感じませんでした。
なにか柔らかいものに包まれているような、ふわっっとした感覚でした。
きっと、おじいちゃん、おばあちゃんが守ってくれたんだと私は思いました。
ヨガをやってたのも良かったのかも・・・。
一方、私の愛車は無残な姿に!!!
タイヤはパンク、フレームはゆがみ、ガソリンタンクの口は飛び出し、後部のガラスは割れて無くなっていました。
この車が潰れてくれたら、私は無事だったんだ・・・。そして、ぺしゃんこになった後部座席を見て、だれも乗っていなくて本当に良かったと思いました。
迎えに来てくれた夫は、「ブレーキを踏んでいなかったから怪我せずに済んだ」と言いました。「そうなの?」。「そうなの!」。
あとで、愛車が運ばれた場所へ行くと、保険会社の人(?)が「申し訳ないけど、全損です(Sorry, your car is totaled)」と一言。
やっぱりね。覚悟はしてました・・・。
私、殺し屋に狙われている!?
くしゃみが止まらなくて、目を開けたら突っ込んでいた、っていう話がどうにも腑に落ちなくて・・・私を殺そうとしたんじゃないか・・・なんて、事故の後、しばらくパラノイアになりました。
そして、家に引きこもり、当時人気だった(今も?)嵐のDVDとかを見て癒されていたのでありました。
先日、売り飛ばしちゃったけど(↓)
ついでに、ちょっとした英会話
後ろから追突された = I got rear ended.
グーグルの翻訳機能では、I was hit from behindと出てきますが、rear endedのほうが自然な言い方だと思います。事故の後、いろんな人が使っていましたから。
私の車は全損になった = My car got totaled. または My car was totaled.
全損はTotal Lossなので、受動態でこういう言い方をするんでしょう。
例えば、お酒を買うときなどにID (Card) の提示を求められることを I got carded と言ったりします。
どちらも口語でよく使われます。