新しいチーズを探せ!変化の激しい環境を生き抜くために
こんにちは!
現在働いている会社で考えさせられることがあったのでシェアしたいと思います。
世の中にはいろんな人がいますよね。小さな会社といえども、多人種、多文化国家のアメリカではなおさらです。
一見まったく違うように見える人たちの中でも、人種、性別、年齢を問わず、大きく分けて二種類の人がいます。「変化する環境に合わせて行動できる人」と「いつまでも同じ場所に留まっている人」。
同じことを繰り返すリスク
ある部署のあるポジションが空席になっています。これまで何人も採用しましたが、もって数か月、早いときは数日で辞めてしまいます。辞めていく人たちの中には、理由を話してくれる人もいれば、何も言わない人もいます。
責任者である部長は、毎回「なかなかいい人がいないな」とぼやきながら、同じ雇用条件、同じ方法で、同じような人を探しては採用し、同じようにトレーニングして同じ仕事をさせています。
結果はいつも同じ。むしろ悪化しているようで、時間ばかりが過ぎていきます・・・。
チーズは消えて当たり前
もしかしたら、このようなことはアメリカだけではなく、日本の会社でもよくあることかもしれませんね。私は、前述の部長の言動を観察しながら、『チーズはどこへ消えた?』という本を思い出しました。
あったはずのチーズがなくなったとき、あなたはどうしますか?
人も、環境も、世の中も、変化して当たり前。この本では「チーズがなくなったら、新しいチーズを探しに行けばいい」というシンプルな教えを説いています。
私は、雑誌制作をはじめ、これまで携わった仕事を通して、環境や周りの人のせいにしても事態は改善しない、結果は出ないという現実を身をもって感じてきました。
計画した通りには物事は動かない・・・プランB、プランC、プランDを用意して全滅することもあります。でも、いろいろ試してみるしかない!
ああじゃない、こうじゃないと試行錯誤していると、思いもよらない方法や偶然が結果を生んだり、成果が時間差でやってくることも・・・。
何が正解かわからないことだらけです。
あえてダークホース狙いもあり
前述の部長は、なぜ該当のポジションに人が定着しないのか分析したことはあるのでしょうか?辞めていく人たちの声に真摯に耳を傾けたことは?自分を省みて何か改善したのでしょうか?
大変失礼ではありますが、私には、彼が「かつてチーズがあった場所で何が起きているのか把握できず頭を抱えている小人」に見えます。
過去の経験から学ぼうとせず、ただただ「こんなはずじゃない」と思い悩んでいるだけ。このままでは無能の烙印を押され、退場させられる日も近いでしょう。
現在、ロサンゼルス界隈のジョブマーケットは売り手市場。上昇志向の人ならより高い給料や大きなチャンスを求めて転職していきます。
優秀な人材は企業間で奪い合いになり、市場価格が上昇します。そんな価格競争に勝てないのなら、あえてダークホースを育てるのもいいんじゃないかと思うんですけどね。
最大のリスクは変わらないこと
もちろん、周りの人たちは部長にいろんなアイデアを提案します。残念ながら、彼には理解できないことばかり・・・。価値も見出せないし、試してみる勇気もない・・・。
今日も部長は、「なかなかいい人がいないな」とぼやきながら、同じ雇用条件、同じ方法で、同じような人を探しています。
売り手市場のため、より高い給料を払わなければ採用すらできなくなってきています。採用できたとしても、変わらない(=後退する)環境では、ここにチーズはないと判断されてしまうでしょう。
部長が最大のリスクは「変わらないこと」だと気がつく日はくるのでしょうか。