【ポルトガル】ブラジル人の友達が認めてくれた国
こんにちは!
約20年前、アメリカに来て初めて仲良くなったのがブラジル人のアンドレアでした。
大学付属の語学学校で同じクラスだったのですが、頭が良くて愛情にあふれる彼女は、なぜか私のことをいつも気にかけてくれました。
そのうちに、彼女の周りにいるブラジル人たちとも一緒に遊んだりするようになりました。
素直な感情表現が心地よかった
彼らは、底抜けに明るく屈託のない感情表現をするので、ありのままの自分をさらけ出すことができ、一緒にいるのがとても心地よかったです。
驚かされることもたくさんありました。
1.ホームステイ代は払わない
クラスメイトだったブラジル人のマノエルは、学校に紹介してもらったホームステイ先と交渉し、家の掃除やベビーシッターなどのサービスを提供することで、ホームステイ代を無料にしてもらっていました。
当時の私には「そんなことしていいんだ!?」と、カルチャーショック!よく考えると、ブラジルからアメリカ留学するには、経済的負担が相当大きく、少しでも生活費を減らす知恵だったんですね。
2.家電は3か月使用後に返品
これは友達の友達くらいの人ですが、3か月間の語学留学のために購入した家電や自転車などを、留学が終わって帰国する際にごっそり返品していました。
アメリカでは、3か月以内なら理由を問わず返品できる量販店が多いので、それを逆手にとった手法です。
ほめられたことではないですが、こちらも留学を実現させるための知恵と言えるのかも・・・。
3.常にマリファナを巻く男
ブラジル人たちの中に、いつもマリファナらしきものを紙で巻いている男がいました。
みな同調するわけでも、咎めるわけでもなく放置・・・。仲間としては認めているようで、なんだかそれが寛大でいいな・・・と。
「ブラジルには住まないほうがいい」
アンドレアが帰国した後、ブラジルに遊びに行きました。アメリカで友達になった人たちにも再会。楽しい時間を過ごしました。
やっぱ、ブラジルいいな・・・なんて思い、マノエルに「結婚して。そしたら私、ブラジルに住めるじゃん」と提案。
もちろん半ば冗談でしたが、「君にはブラジルのいいところしか見えてないようだね」と冷静に言われました。
彼らはリオデジャネイロに住んでいましたが、カージャックや強盗などの犯罪が多発、ギャングによる闘争も大きな問題となっていました。
もちろん、アンドレアも大反対!「アメリカに住んでたほうがいいよ。私もそのうちそっち行くから」。
その言葉通り、数年後、彼女は家族とアメリカに移住してきました。
メキシコもダメ、じゃあポルトガルは・・・
アメリカからほかの国へ移住を考え始めた頃、アンドレアに「メキシコに住もうと思う」と意見を訊くと、
「メキシコはすごく好きな国だけど、住むのはあまり賛成できない。アメリカにいればいいじゃない!」との答えでした。
そして半年ほど前、アンドレアが出張でロサンゼルスに来たときに食事をしました。
「私たち、ポルトガルに移住しようと思うんだけど・・・」と打ち明けると、
「いいんじゃない!ポルトガルは安全だし、いいと思うよ。ブラジルは政治腐敗で経済低迷してるし、ポルトガルに移住する人が増えてるのよ」とのこと。
初めて賛成してもらえました。
やっぱ安全って大事ですよね!