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【ポルトガル】差別的罵声でサッカー選手が自ら退場した件

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こんにちは!

 

今日のポルトガルは、昨日起きた事件について持ちきりです。

 

事件とは、プロサッカーリーグの試合前、試合中に、ファンから特定の選手に向けて人種差別的な野次や嫌がらせが続き、その選手が耐えきれず、自らピッチを去ったというものです。

 

その状況を捉えた動画は下記のリンクで(↓)

news.nicovideo.jp

 

私はこの様子を見て、不謹慎にも「微笑ましいな・・・」と感じました。言葉が理解できないからかもしれません。でも、それだけではないんです・・・。

 

 

権力からの差別ではない 

 

インターネットで事件について確認すると、当事者であるムサ・マレガ選手は、スタンドにいる相手チームのファンから人種差別的嫌がらせを試合前から試合中に受けていたとのこと。

 

そして、マレガ選手が勝ち越し点を決めると、スタンドからイスが投げ込まれ、それを彼が拾い上げたことが挑発行為と取られ、審判からイエローカードが出てしまいました。

 

それで怒りが収まらなくなったのでしょう。スタンドに向かって親指を下に向けるジェスチャーで抗議し、自ら退場を選んだのです。

 

今回の差別の図式を考えると、「ファン→サッカー選手」で、「権力→弱者」ではないため、それほど深刻ではないと思いました。

 

どこかの国のトップが差別を煽るような偏った発言を撒き散らしたり、警察官が一人をよってたかってリンチしている映像が繰り返し流れたり・・・そんな環境にいたので、麻痺してしまったのでしょうか・・・?

 

 

選手や監督らはサポートを表明

 

もう一度、動画を見てください(↓)


Vitória SC - FC Porto: Marega abandona o relvado

 

チームメイトや相手チームの選手がマレガ選手を必死になだめてるんです。監督も「わかってるから、まずこっち来い!」みたいな感じで、みんな真剣な表情。その態度から周りもマレガ選手の気持ちに寄り添っている気がしました。

 

一生懸命なその様子が中学生の男の子たちみたいで、「微笑ましい」と思ってしまったわけです。

 

マレガ選手は、心ないファンと自分を守ってくれなかった審判に抗議する内容をTwitterに投稿(↓)

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これに対し、チームメイトや監督、球団、サッカー協会などが彼をサポートし、人種差別は許さないという姿勢を示しています。

 

 

テレビのニュースで繰り返し報道

 

今日のテレビはこの話題で持ちきりでした。ニュース番組で、キャスターたちやコメンテーターが真剣に話しています。

 

ニュースタイトルには、「Insultos(侮辱)」や「Racismo(人種差別)」の文字。「侮辱行為に及んだものには、6か月から5年間の処分を与える」とか・・・。

 

ざっくりしか把握できていないですが、「大事(おおごと)」として取り扱っていることは理解できます。関係者も、メディアも、「絶対許さない、これは恥ずかしいことだ」という姿勢です。

 

社会として、とても健全だと思いました。

 

 

大多数の人たちを見てほしい

 

マレガ選手が受けた心の傷がどれほどのものか私の想像が及ぶものではありません。メディアの報道する内容を見る限り、酷い言葉と態度を浴びせられたようです。

 

それが人種差別的なことであるならば、チームメイトや他のサッカー選手、移民たちをも巻き込んだ問題に発展するかもしれません。

 

でも、マレガ選手には一部の心ない人たちのことはとっとと忘れて、大多数のまともなファンや、自分をサポートしてくれる仲間たちに目を向けてほしい!

 

どんな人やどんな場所にも、多かれ少なかれ偏見や差別はあるのだから、ネガティブエナジーに負けず、これからも活躍してほしいんです!

 

私にだって、あなたにだって偏見はある・・・。だから人のふり見て我がふりを気をつけましょう。

 

自分は正しい!私は大丈夫!って思い込んでる人ほど、人を傷つけがちですからね。

 

 

差別や偏見についての記事(↓) 

www.realtabimosotabi.com

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