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【リストラ2日目】退職手当(Severance Package)についての通知が届きました

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こんにちは!

 

夫のリストラ通告から、2日後、会社からの書類が届きました。おもに、退職手当についてです。

 

アメリカでは、企業が退職金を払う義務はありません。通常、スポーツ選手など特殊な職業以外は、雇用契約書などはなく、いつ辞めても、いつ解雇しても法律上は問題ないとされています。

 

しかし、企業の都合で従業員を解雇する場合、退職金(Severance Pay)を支払う企業が少なくありません。

 

私が以前勤めていた会社も業務縮小にあたり、20人ほどリストラしたことがあり、そのときは全員に2週間分の給与を退職金として支払いました。

 

 

なぜ企業は退職手当を用意するのか?

 

中には、健康保険やその他の経費など、まとまった退職手当(Severance Package)を用意する企業もあります。

 

方針転換など会社の都合で、リストラするのだから、次の仕事が見つかるまでの足しにしてください・・・というのが表向きの理由。

 

同時に、「会社についてネガティブなことは言うな、情報を漏らすな、不当解雇で訴えるな」などなどの条件が書かれた誓約書にサインさせるのが本来の目的でしょう。

 

これあげるから黙りなさい、ってわけです。

 

このような退職手当や誓約書は、抑止力にはなるかもしれませんが、差別による不当解雇のケースもあり、実際のところ法的効力はありません。

 

 

典型的な退職手当はどんなもの?

 

労働組合(Union)などに属している場合を除き、通常、勤続年数x1~2週間分の給与と計算されるそうです。

 

また、健康保険やその他の福利厚生を一定期間継続してくれることもあります。

 

法的義務がないため、その基準は企業によってまちまち。

 

年俸制やフルタイムの社員には退職手当があり、時間給やパートタイムにはないというケースもあるようです。

 

もちろん、従業員本人に落ち度があり、解雇された場合は、退職手当を受け取る資格はありません。

 

 

約2か月半の退職金+健康保険料

 

夫に届いた退職手当の内容は・・・

 

1)11週間分の給与

2)約3か月分の健康保険手当

 

これに未使用の有給3週間分を足したものを、これまでどおり給料日に支払うという内容でした。

 

夫が勤めていた期間が2年だったことを考えると、破格の手当だと思います。

 

 

リストラに至るまで・・・

 

夫がこの会社に転職したのは、以前一緒に働いていたボスからの強い引き抜きがあったからです。

 

彼の仕事ぶりを知り、ぜひチームに加わってほしいと、とても良い条件を提示してくれ、完全リモートを承知してくれたことが転職の決め手になりました。

 

しかし、夫を引き抜いたボスは、上層部と揉めたのか、まもなく会社を去り、以来、リーダー不在のチームは迷走。夫もときおり不安と不満を口にするようになりました。

 

その後、専門知識のないボスがやってきて、数回にわたり大きなリストラを決行。今回、夫もその波にのまれたというわけです。

 

 

破格の退職手当を提示された理由

 

アメリカの労働法には、差別から守られるべき項目(Protected Class)というものがあります。

 

性別、性的思考、人種、宗教、障害などがその項目にあたります。また、年齢も含まれ、40歳以上がその対象です。

 

40代半ばの夫はこれに当たります。白人系アメリカ人が多い会社ですから、人種的にもマイノリティー。

 

さらに、2年間という短い間でしたが、彼のパフォーマンスに対する評価はとても高いものでした。

 

つまり、「仕事では成果を上げているのに解雇された」=「差別による不当解雇」と主張されないように、厚待遇を提示してきたのでしょう。

 

もちろん、高いパフォーマンスを発揮してくれたのに、組織改革でやむを得なかったという、純粋なお詫びと感謝の気持ちもあると思います。

 

いずれにせよ、収入面で3カ月の猶予期間ができたことはとてもありがたいです。

 

もちろん、夫は提示された退職手当を受け、誓約書にサインしました。

 

*これは数か月前に書いた記事です。公開するかどうかずっと迷っていましたが、夫の後押しもあり、シェアすることにしました。 

 

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