【フランス】田舎町アルビのおもいで
こんにちは!
今朝からノスタルジック&センチメンタルな気分で、19年前のフランス回想旅に出かけております。
渡米を決意し、日本で勤めていた銀行を辞めた後、1か月間ひとりで大好きなフランスを旅しました。
南フランスの小さな町アルビ
ムーランルージュのポスターで知られるアーティスト・ロートレック(Lautrec)が好きだった私は、世界最大のコレクションを誇るロートレック美術館があるアルビ(Albi)に立ち寄りました。
南フランスの田舎町アルビには、ほかに有名なものがあるわけでなく、駅前の人通りもほとんどなかったと記憶しています。
行き当たりばったりの旅だったので、列車で町に着くと、観光案内所で宿を予約してもらうのがお決まり。アルビにも小さな宿をとって、一泊することにしました。
ロートレック美術館へ
当時は、スマートフォンも、グーグルマップも、GPSもなかったので、ガイドブックと観光案内所でもらった地図片手に美術館まで歩いたと思われます。
今になってみると、ほんの15分の道のりですが、不安な気持ちでひたすら歩いていました。
ひとり旅・・・すごくさみしかったな。フランス語もそれほどできなかったし・・・。今ほど、こなれてなかったので、知らない人に話しかけるってこともできませんでした。
それでも、念願のロートレック美術館を満喫したこと間違いありません。
腹ごしらえしたカフェで・・・まさかの展開
ふらりと入ったカフェ(食堂?)で食事をしていると、私のまわりに人が集まってきました。
アジア人見たことなかったのかな?
「どこから来たんだ?」、「何しに来たんだ?」とか、「フランス語はしゃべらないのか?」、「じゃあ、スペイン語は?」とか、興味津々に話しかけてきます。
記憶が定かじゃないけれど、老若男女10人くらいはいた気がします。
その中に少し英語を話せるお姉さんがいて、通訳してもらって、みなさんといろいろおしゃべりしました。
不便な時代も悪くないよね・・・
田舎町ならではの展開だったんでしょう。
町内の人とか、その店の常連さんとかだと思います。最初はびっくりしたけど、みんな気さくで、嫌な気はしなかったな・・・。というより、さみしかった心が満たされました。
インターネットが一般的になる前の話ですから、日本の情報もそれほどなかったろうし、アナログ感満載でなんか温かかったです・・・。
そんな楽しい時間も終わりを告げます。
少しの勇気があったなら・・・
見知らぬ人たちの笑顔に囲まれ、ハッピーな気分だった半面、怖がりで用心深い私は、暗くなる前にホテルへ帰らなきゃ・・・そんなことを考えていました。
みなさんとお別れし、お店を出ると、その中にいた一人の男の子(たぶん二十歳前後だったんじゃないかな)が「うちに晩ごはん食べに来なよ」と誘ってくれたんです。
今思えば、どう見ても純粋ないい子で、やさしい気持ちで誘ってくれたに違いありません。
でも、その頃の私は、自分に自信がなく、判断力もなく、臆病で、コミュニケーション力もなかったので、嫌な目に遭うんじゃないかって疑ってしまったんです。
そして、「いいや、帰ります」と逃げるように立ち去りました。
ちょっと後悔・・・。
アルビ、いつかもう一度、行きたい場所です。
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