形あるものから自由になることはできるのか?
こんにちは!
自らの家がない居候生活になってから、2週間が過ぎました。
ロサンゼルス郊外の家を売却し、最後の数日間は物の処分に追われ、引き渡し当日も最後の瞬間まで、何を残し、何を捨てるかの決断を迫られていました。
形あるものに支配されない生き方を望む一方で、それらに執着してしまう自分がいます・・・。
家一軒分からからトラック一台分へ
2007年に結婚してから、12年間で4回引っ越し、計5か所に住みました。
引っ越しのたび、荷物を整理して多くを処分してきたはずなのに、まだ物が溢れている・・・。
これまでは、十分な収納スペースのある「家」から「家」へ移動だったので、大幅にダウンサイズする必要がなかったからでしょう。
でも、今回は違う・・・ピックアップトラック一台分までに物を減らさなければなりませんでした。
ピックアップトラックの荷台は想像より小さく、スーツケース3つに、テニスバッグ、小さなダンボールが2〜3個ほどでいっぱいです。
まだ使えるものや思い出の品々を切り捨てることは精神的に苦痛の連続でした。
売れるもの、必要とされるもの
テレビなどの電化製品、生活必需品、スポーツ用品、コンピュータゲーム関連のものなど、中古品でも売れるものはたくさんあります。
洋服や靴なども、ガレージセールでかなり売りさばくことができました。
家具類は、まずは友達に声をかけ、残ったものはインターネットで欲しい人を募り、無料で譲りました。
ベッドとマットレスは、オンラインの掲示板に掲載すると何人もの人から連絡があり、すぐに取りに来てもらえました。
その人は、最近まで住む家がなく、慈善団体の援助を受けて仕事とアパートを確保したとのこと。家が空っぽだからと、残っていた家具のほとんどをよろこんで引き取ってくれました。
こんな風に誰かのためになると実感できるものは手放しやすいです。
キッチン用品は捨てなければならず・・・
食器や調理器具のほとんどは、「Goodwill」という団体に寄付しました。
しかし、炊飯器や鍋、そのほか普段使いの食器など、かなりの量を捨てることにもなりました。
まだ使えるものを捨てるのは心が痛みます・・・。
最後までキープしようと思っていたお気に入りのブーツ2足も泣く泣く捨てました。
ベッドがなくなった後、使っていた煎餅布団(😅)やタオル類、スーツケースに入りきらない大量の洋服も最終的にはすべてゴミに・・・。
これらの物も誰かの役に立ててもらいたかったのですが、時間的余裕がなく捨てることになってしまいました。
短期間であらゆるものを大量に捨てたので、しばらくは何も買う気になれません。あ、食べ物は別ですよ・・・。
最終的にキープするもの
陶器や曲げわっぱなど日本らしいものは、ポルトガルでお世話になるであろう友達へのお土産にします。
洋服類は、各季節ごとに着こごちの良いものを数点のみ残しました。
写真や手紙なども大部分は処分。結婚式のアルバムだけは両親宅に置いていこうと思います。
ポルトガルへ移動する際は、さらに、ピックアップトラック一台分から、一人につきスーツケース一つ+手荷物まで減らさなければなりません。
最終的に持参するのは、少しの衣料と日用品、ラップトップ、スマートフォンがあればいいかな・・・と。
形あるものを手放す闘いはまだまだ続きます・・・。