おふくろの味=おばあちゃんの味
こんにちは!
このブログを始めてから約半月・・・初めて、お題スロットなるものに挑戦してみます。お題は『思い出の味』・・・。そりゃもう、おふくろの味に決まってます!
私のおふくろの味はおばあちゃんの味です。ずっと両親共働きで、母方の祖母と同居しており、その祖母が料理上手だったため、実家の食事は長い間、祖母に委ねられていました。
生まれてから高校卒業までと、社会人として地元に戻ってから渡米までを併せた20年以上の間、祖母の作る料理が私の血のなり、肉となり、魂となってきたわけです。
思えば、幼少期から、食べることに関しては(も?)、祖母に甘やかされてきました。「おばあちゃん、鍋焼きうどんが食べたい」、「テレビで見たクリームコロッケが食べたい」と、リクエストしたものは何でも作ってくれました。
小学生の頃、お誕生日会をすれば、「○○ちゃんちのご飯美味しいんだよ」とみんな喜んでくれ、中学・高校で、親しい友人がうちで晩ごはんを食べることがあれば、「○○んち、料亭みたい!」とびっくりされました。
うちは、毎日、肉料理、魚料理のメインが一品ずつ+複数の副菜をさまざまな食器に一人分ずつ盛り付け配膳するスタイルだったので、当時は珍しかったのかもしれません。
ある日、父が「お義母さん、毎日、肉と魚の両方を料理するのは大変だし、贅沢なので、どちらか一品にしましょう」と提案していたのを覚えています。翌日から、メインが一品になりましたが、それでも毎日美味しいものを手を変え品を変え作ってくれました。
私がこんなに食に執着する(?)のは、まちがいなく祖母のおかげ(?)だと思います。
最近知ったのですが、祖母は旧家のお嬢様で、お花やお茶、お料理など、さまざまな習い事をしていたそうです。そういえば、洋食のテーブルマナーを教えてくれたのも祖母でした。郵便局員の祖父のところへお嫁にきてからも、食事だけは豪華だったとのこと。
30年ほど前、70歳を過ぎて、初めて家族旅行でヨーロッパへ行ったとき、みんなが食事が合わず、疲労も重なって元気をなくしていく中、祖母だけはなんでも食べて元気はつらつでした。
90歳をすぎてからも、アメリカに遊びに来て、私たちの結婚式にも参列してくれました。
そんな祖母も数年前に亡くなってしまい、もう『おふくろの味』が食べられないかと思うと今でもときどき寂しくなります。
残念なのは、祖母の料理の写真が残っていないこと!当時は、食べものの写真を撮る習慣なんてなかったですから。デジタルではなくても、親が持ってる古いアルバムの中には一枚くらいあるかもしれないと、淡い期待を持っています。
もう一つの後悔は、あんなに長い間ご飯を作ってもらったのに、どうしてちゃんと料理を教わらなかったんだろう・・・ということ。母親も退職してからは料理をするようになりましたが、なにか違うんですよね・・・。私にとってのおふくろの味は、やっぱりおばあちゃんの味なんです。それをちゃんと受け継ぎたかったです。