イチローの引退会見より-こころに刺さる言葉
こんにちは!
日本の野球界のみならずメジャーリーグの大スターであるイチローが引退しましたね。
最後の試合後行われた引退会見を見て、やはり厳しい世界で結果を残した人の言うことは真実味があるなと思いました。
特に印象的だったことをシェアさせていただきます。
(注)イチローが実際に使った言葉そのままではないところがあるかもしれませんが、大意としてご理解ください。
夢中になるものを見つけてほしい
「野球にかぎらず、夢中になれるものを見つけてほしい。 夢中になれるものさえ見つかれば、あとはエネルギーを注ぐだけ。本当に好きなものでないと、壁にぶつかったとき諦めてしまう。いろんなことにトライしてみて、向くか向かないかではなく、好きなことをやってほしい」
子供たちへのメッセージとして、イチローが語った言葉です。
とても共感しました。なぜなら、私が後悔していることだから。小さいころ、もっといろんなことに挑戦させてほしかったと親を恨んだこともあります。でも、これからでも遅くはないと気づきました。
ひとつのことを続けることが美徳という価値観もあるけれど、実際やってみなければ何が本当に好きなのかわからない。いろんなものに挑戦して、いろんな挫折を経験して、そこから学んだものが多いほど、成功できる可能性が広がると思います。
イチローは「成功」という言葉が嫌いだとも言っていましたが、私は、成功=幸せだと考えます。本当に好きなことに夢中でエネルギーを注げたら、それはもう幸せですよね。
インタビューの後半で、「成功できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えばやればいい。そうすれば、後悔はない」とも言っていました。
ユダヤ人大富豪の教えともリンクします(↓)
人の痛みを想像する自分になった
「アメリカに来て外国人になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れた。孤独を感じて苦しんだことも多々あったけど、この体験は、未来の自分にとって大きな支えになると思う」
アメリカに暮らしている私が、まさに実感していることです。
日本を離れてみたからこそ知った日本の素晴らしいところもたくさんあるし、外国人として弱い立場に身を置くことで、今まで想像もしなかった人たちの気持ちを理解できたり、さまざまな人との出逢いや異文化を体験することで自分の価値観を広げることもできました。
孤独な時間やつらい状況をのりこえたことが、自分への自信となり、未来の自分にとって支えとなることは間違いありません。
秤は常に自分の中にある
「人より頑張ることはできない。秤(はかり)は常に自分の中にある。自分の限界を考えながら、少しずつ超えていくしかない。進むだけじゃない、後退するときもある。でも自分の信じたことを続けていくしかない。それが本当の自分に出会える方法じゃないでしょうか」
ほかのだれかを基準にするのではなく、自分を軸に生きることの大切さを語ってくれました。夢中になれるものを見つけ、明確な目標を持ち、それを実現してきたイチローだったからこそ、説得力がありますね。
私も自分軸で生きるようになってから、充実した幸せな人生になりました(↓)弱い自分に負けずに続けるということは今なお課題です・・・💦
記録は大したことじゃない
「記録を目指してやってきたが、それらは大したことではない。今日を体験してしまうと小さく感じてしまう。記録はいずれ誰かに抜かれるが、去年の5月からシーズン最後まで試合に出られないながらもチームと練習を続け、今日の舞台に立てたことはささやかな誇り」
私はあまりイチローの状況をフォローしてこなかったし、彼が本当に意味したことは、定かではないですが・・・。
「最低50歳まで現役と言って来なかったら、ここまでこれなかったかもしれない。難しいことでも言葉にすることで現実に近づくのかと思った」
「ニューヨークに行ってからは、いつ首になるのかと常に不安だった」などの発言から考えると・・・
途中で諦めず必死にもがいて、現役生活を自分の納得できる形でやり切って、しかも、チームメイトやファンに温かく見送られて・・・そういうより大きな幸せの瞬間を経験したら、打率だのホームランだのはささいだなと実感したということでしょうか。
人間らしさがみえた引退会見
イチローの人間らしさが垣間見えた会見でもありました。以下が印象に残った言葉です。
「おかしなこと言ってます、僕?大丈夫?」(いいこと言ってますよ!答えた後、シーンってなられちゃうとね、気まずい感じ・・・)
「17歳の愛犬(柴犬)が必死に生きている姿を見て、頑張らなきゃと思った」(奥さんへの感謝も述べていました💛)
「(アメリカのファンへ)最初は厳しかった。日本へ帰れと何度も言われた。結果を残した後の敬意はすごい。シアトルのファンとは関係が築けたと思う」(アメリカでもスターでしたよ!!!)
「僕も感情はあるんですよ。無いって思っている人もいるかもしれないですけど、結構あるんです」(たしかに、クールであまり感情がなさそうに見えます・・・)
「こんなものかなと思う」(自分の野球人生を振りかえって。イチローが言うと、かっこいい!)