大坂なおみ全豪優勝と二重国籍を考える
こんにちは!
大坂なおみちゃんが見事全豪テニスで優勝しましたね!
そして世界ランキング一位への昇格が決まったとのこと、うれしいかぎりです。
私がなおみちゃんの存在に注目するようになったのは、昨年3月のインディアンウェルズでWTAツアー初優勝のとき。
プレーというより、優勝スピーチがグタグタすぎて、「なんじゃ、この子は!?」と強烈な印象だったからです。
その後、全米オープンでは圧倒的な強さで、決勝でのセリーナ・ウィリアムスと審判の茶番を蹴散らし優勝!
日本人として誇らしかったですね・・・。
大坂なおみは日本人でいてくれるか?
お父様がハイチ系アメリカ人、お母様が日本人で、彼女が日米の国籍を持っていることは周知の事実です。
日本生まれ、4歳のとき、家族でアメリカへ移住、それ以来活動の拠点はアメリカ。お母様が作るのは和食で、日本文化に精通していると思いますが、なおみちゃん自身は自分が日本人という意識がどれほどあるのでしょう?
全米オープン優勝後の日本でのお祭り騒ぎは彼女の目にはどう映ったのかな・・・と。「日本人初」を連呼していましたからね〜。
スポーツ選手はより良いチャンスを求めて、国籍を変えたりするのも珍しくないので、きっとお国のためにというより自己実現を極める方がほとんどでしょう。
東京オリンピックで金メダルを期待する声も高まっていますが、果たして彼女は日本を選ぶでしょうか?
私が常々、疑問視していることをパックンことパトリック・ハーラン氏が記事にしておりましたので、ご紹介します(↓)
記事を要約すると、
- 日本は二重国籍を認めていない
- 大坂なおみは今年10月までに日米どちらかの国籍を選ばなくてはならない
- アメリカ国籍を捨てると莫大な税金がかかる
- 優秀な人材を確保するため二重国籍を認める国が増えている
- 日本も条件付きで二重国籍を認めるべきだ
つまり、住んだ記憶のない国のために、育った国を捨てるのは難しい・・・。条件的にも、彼女はアメリカ国籍を選ぶ確率が高いというのです!
二重国籍はそんなに罪?
だいたい国籍って何なんでしょう?
戸籍制度がない国もありますから、その国のパスポートを持っているということでしょうか。
パックンの記事でも触れていますが、日本とアメリカ両方のパスポートを所有し、使い分けている隠れ二重国籍者という人は結構います。
私の予想ですが、隠れ二重国籍の人は、おそらくいずれ日本へ帰りたいのだと思います。または、日米両国でビジネスをしていてその方が都合がいいのかもしれません。
私の友人も、アメリカ国籍を取得したものの、日本国へは何の申請もしないままでいました。
しかし、数年前、妻がパスポートを更新した際に事態は一変!日本領事館が妻の申請書類から彼の状況を知り、日本国籍喪失手続きと戸籍の除籍手続きをするよう求めてきたのです。
日本国はそこまでする必要があるのでしょうか?
私の知るかぎり、日本人でアメリカ国籍を取得した人は、前述の彼も含めほとんど成功者です。
ここでの成功とは、アメリカで学位を取得、就職しきちんと納税している。または起業し、利益を出し雇用を増やし納税して国に貢献しているということです。
それができない人はとっくに日本へ帰ってるはずだし、アメリカ市民権を得ることはできないでしょう。
そんな優秀な人材から日本国籍を剥奪して、わざわざ日本から遠ざけることが得策なのでしょうか?
二重国籍はそれほど罪なのでしょうか?
日本も二重国籍を認めるべきでは?
パックンも指摘していますが、人口が激減して国力が弱まる一方の日本なのですから、そろそろ二重国籍を認めるべきだと思います。
外国人を受け入れる論議の前に、元日本人やハーフのみなさんに機会を与えるべきでしょう!
日本は手段や体裁にこだわりすぎて、目的を見失う傾向がありますよね。
アメリカでは、秀でた才能を持つ外国人を優遇して永住権を与えたり、修士号以上の学位があればビザ取得の過程を短縮する制度があります。
中国は、アメリカ留学経験者やシリコンバレーでの職務経験者を『海亀』と呼び、国の繁栄に一役買ってくれる存在として、高待遇でサポートしているといいます。
なりふり構わず強くなろうとするアメリカや中国に学んでほしい・・・。
大坂なおみちゃんに日本人としてオリンピックに出てほしいなら、今すぐにでも法律を改正すべきとパックンは主張しています。
仮に彼女が日本を選んだとしても、「アメリカ国籍を離脱する努力すればいい」と、かなり曖昧で、それ以上のことは求められていないらしいのですが・・・。
でも、なおみちゃんほど注目されていると簡単にスルーとはいかないでしょう。
だったらもう、二重国籍認めたらいいじゃないって思うのは私だけでしょうか?
そうすれば、ノーベル賞受賞者の元日本人の方々も、日本人として堂々と胸を張れるわけですから!